3年前になるでしょうか
羽を損傷したヨシガモが1羽
近所の公園の池に住み着いたことがあります
夏の終わりか秋の始まりの頃だったかな‥
真冬になって池が完全結氷すれば
飛べないヨシガモの生き延びる術はないだろうと思うと
もう不憫で 不憫で‥
無事でいるのを確認しに
三日にあげず 公園に通ったものでした
でもヨシガモは強かった!
池の全てがカチンコチンに凍りついた日
あの子は 池を出て 深い雪の上を歩き
流れのある小さな水路に移動し 厳しい冬を凌ぎました
そうして自力で 無事 春を迎えたのです
ところが
この調子なら元気にやっていけるかもしれない
と思い始めた矢先
ヨシガモは忽然と姿を消してしまいました
あれから3年
今日 同じ池で1羽のヨシガモを見ました
きれいな羽をした元気な子です
私を気にする様子もなく
トプン
トプンと潜りながら
水草を夢中で食べています
パタパタパタ
もしかして
おまえは あの時の子なの?
そんなわけないよなぁ
そう思いながらも 懐かしさと嬉しさが込み上げてきて
自然と口元が緩んできます
ほんとうのことは 大した問題じゃないかもしれないね
今日 私は十分に嬉しかったから
ありがとう ヨシガモ君
ありがとう
撮影日 2017/2/10 ・ 撮影地 恵庭市